第 37章XFormsの処理

XForms は、従来のWebフォームから 派生したもので、広範なプラットフォームやブラウザそしてPDFドキュメントのような 従来のメディア以外のものにすら使用することができます。

xformsのまず第一の違いは、クライアントへフォームを送信する方法です。 HTML作成者のためのXForms には、XFormsの作成方法の詳細な解説がありますが、この手引きの趣旨に沿って、 ここでは簡単な例のみ示すことにします。

例 37-1. 簡単なXForms検索フォーム

<h:html xmlns:h="http://www.w3.org/1999/xhtml"
        xmlns="http://www.w3.org/2002/xforms">
<h:head>
 <h:title>Search</h:title>
 <model>
  <submission action="http://example.com/search"
              method="post" id="s"/>
 </model>
</h:head>
<h:body>
 <h:p>
  <input ref="q"><label>Find</label></input>
  <submit submission="s"><label>Go</label></submit>
 </h:p>
</h:body>
</h:html>

上のフォームは、(qという名前の),テキスト入力ボックス と投稿ボタンを表示します。投稿ボタンがクリックされた時、このフォームは actionが参照するページに送信されます。

ここからが、Webアプリケーションの視点から異なって見え始めるところです。 通常のHTMLフォームでは、データは、 application/x-www-form-urlencoded で送信されますが、XFormsでは、この情報はXML形式のデータで送信されます。

XFormsで処理することを選択した場合には、おそらくデータをXML形式で取得したい はずで、この場合、$HTTP_RAW_POST_DATA により、 ブラウザが生成したXML ドキュメントにアクセスすることができます。このデータは、使用するXSLTエンジン やドキュメントパーサに渡すことができます。

データ形式には関心がなく、データを従来の データ形式には関心がなく、データを従来の $_POST変数に ロードしたいだけの場合、 method 属性を urlencoded-post に変更することにより、 クライアントブラウザに application/x-www-form-urlencoded としてデータを送信するよう指示することができます。

例 37-2. XFormにより$_POSTを送信する

<h:html xmlns:h="http://www.w3.org/1999/xhtml"
        xmlns="http://www.w3.org/2002/xforms">
<h:head>
 <h:title>Search</h:title>
 <model>
  <submission action="http://example.com/search"
              method="urlencoded-post" id="s"/>
 </model>
</h:head>
<h:body>
 <h:p>
  <input ref="q"><label>Find</label></input>
  <submit submission="s"><label>Go</label></submit>
 </h:p>
</h:body>
</h:html>

注意: 本稿執筆時点で、多くのブラウザはXFormsをサポートしていません。 上の例が失敗する場合、ブラウザのバージョンを確認してください。