ingres_connect

(PHP 4 >= 4.0.2, PHP 5 <= 5.0.4)

ingres_connect -- Ingres データベースへの接続をオープンする

説明

resource ingres_connect ( [string database [, string username [, string password [, array options]]]] )

成功時に Ingres リンクリソース、失敗した際に FALSE を返します。

ingres_connect() は、 database 、そしてその後に続く [node_id::]dbname[/svr_class] 構文により 指定された Ingres データベースへの接続をオープンします。

いくつかのパラメータが欠けている場合、 ingres_connect() は、 ingres.default_databaseingres.default_useringres.default_password に関して php.ini の値を使用します。

接続は、スクリプトの実行終了時または、このリンクについて ingres_close() がコールされた場合に クローズされます。

他の全ての Ingres 関数は、デフォルトで直近にオープンされたリンクを 使用します。このため、複数のリンクを同時に使用したい場合には、 返された値を保存しておく必要があります。

ingres_connect() のオプション

オプション名説明
date_century_boundary 2桁で指定した年を、今世紀と判断するか来世紀と判断するかの閾値。 II_DATE_CENTURY_BOUNDARY と同等です。
groupユーザのグループ ID を指定します。'-G' フラグと同等です。
role アプリケーションのロール ID。ロールのパスワードが必要な場合は、 このパラメータは "role/password" 形式で指定する必要があります。
effective_user使用する ingres ユーザアカウント。'-u' フラグと同等です。
dbms_passwordユーザが Ingres に接続する際に使用する、内部データベースのパスワード。
table_structure新規テーブルのデフォルトの構造。以下のいずれかが指定可能です。

  • INGRES_STRUCTURE_BTREE

  • INGRES_STRUCTURE_HASH

  • INGRES_STRUCTURE_HEAP

  • INGRES_STRUCTURE_ISAM

  • INGRES_STRUCTURE_CBTREE

  • INGRES_STRUCTURE_CISAM

  • INGRES_STRUCTURE_CHASH

  • INGRES_STRUCTURE_CHEAP

index_structure新規セカンダリインデックスのデフォルトの構造。以下のいずれかが指定可能です。

  • INGRES_STRUCTURE_CBTREE

  • INGRES_STRUCTURE_CISAM

  • INGRES_STRUCTURE_CHASH

  • INGRES_STRUCTURE_BTREE

  • INGRES_STRUCTURE_HASH

  • INGRES_STRUCTURE_ISAM

login_local 対象データベースの文字列に VNODE が含まれていた場合に ユーザ ID とパスワードをどのように使用して接続するかを指定します。 TRUE に設定すると、ユーザ ID とパスワードで VNODE にローカルアクセスし、 VNODE のログイン情報を使用してデータベースとの接続を確立します。 FALSE に設定すると、プロセスのユーザ ID を使用して VNODE にアクセスし、 接続用のユーザ ID とパスワードを VNODE のログイン情報の代わりに使用して データベースとの接続を確立します。対象データベースの文字列に VNODE が含まれていない場合は、このパラメータは無視されます。 デフォルトは FALSE です。
timezone このセッションのタイムゾーンを設定します。設定しなかった場合は II_TIMEZONE_NAME の値が使用されます。II_TIMEZONE_NAME も設定されていない場合は、NA-PACIFIC (GMT-8 に夏時間を適用) が用いられます。
date_format Ingres の日付として指定可能な入出力書式を設定します。 デフォルトは II_DATE_FORMAT で指定された値です。II_DATE_FORMAT が設定されていない場合は、デフォルトは US の日付フォーマット、すなわち mm/dd/yy となります。以下のいずれかが使用可能です。

  • INGRES_DATE_DMY

  • INGRES_DATE_FINISH

  • INGRES_DATE_GERMAN

  • INGRES_DATE_ISO

  • INGRES_DATE_ISO4

  • INGRES_DATE_MDY

  • INGRES_DATE_MULTINATIONAL

  • INGRES_DATE_MULTINATIONAL4

  • INGRES_DATE_YMD

  • INGRES_DATE_US

decimal_separator小数点を表す文字。
money_lort通貨記号を先頭あるいは末尾のどちらにつけるか。以下のいずれかが使用可能です。

  • INGRES_MONEY_LEADING

  • INGRES_MONEY_TRAILING

money_signMONEY データ型で使用する通貨記号。
money_precisionMONEY データ型の精度。
float4_precisionFLOAT4 データ型の精度。
float8_precisionFLOAT8 データの精度。
blob_segment_length BLOB/CLOB データを読み込む際に、一度に取得するデータのバイト数。 明示的に指定しなかった場合、デフォルトは 4096 バイトです。

例 1. ingres_connect() の例

<?php
    $link
= ingres_connect("mydb", "user", "pass")
        or die(
"Could not connect");
    echo
"Connected successfully";
    
ingres_close($link);
?>

例 2. デフォルトリンクを使用する ingres_connect() の例

<?php
    ingres_connect
("mydb", "user", "pass")
        or die(
"Could not connect");
    echo
"Connected successfully";
    
ingres_close();
?>

ingres_pconnect() および ingres_close() も参照ください。