pspell_new_personal() は、個人の単語リストと共に 新規辞書をオープンし、辞書リンクIDを返します。この ID は他の pspell 関数で使用されます。単語リストは修正可能で、必要に応じて pspell_save_wordlist() で保存することも可能です。 しかし、置換の組は保存されません。置換の組を保存するには、 pspell_config_create() を用いて設定を作成し、 pspell_config_personal() で個人の単語リストを 設定し、pspell_config_repl() で置換のファイルを 設定し、pspell_new_config() で新規の辞書を オープンします。
パラメータ personal は、個人リストに追加された単語が保存される場所を 指定します。この場所には '/' で始まる絶対パスのファイル名を指定する 必要があります。そうでない場合は $HOME からの相対パスになりますが、 これは多くのシステムでは、"/root" であり、おそらく望ましい結果とは ならないためです。
パラメータ language は、2 文字の ISO 639 言語コードと オプションでダッシュまたはアンダースコアの後に 2 文字の ISO 3166 国コードからなる言語コードです。
パラメータ spelling は、英語のように複数のスペルがある言語に関して スペルの指定を行うものです。指定可能な値は、 'american', 'british', 'canadian'です。
パラメータ jargon は、同じ language および spelling パラメータを有する 2 つの異なる単語リストを区別するための 追加情報を有しています。
パラメータ encoding は、単語のエンコーディングとして 予想されるものです。有効な値は、'utf-8', 'iso8859-*', 'koi8-r', 'viscii', 'cp1252', 'machine unsigned 16', 'machine unsigned 32' です。このパラメータはよくテストされていないため、使用する際には 注意してください。
パラメータ mode は、スペルチェッカの動作モードです。 使用可能なモードを以下に示します。
PSPELL_FAST - 高速モード (修正候補の数は最小)
PSPELL_NORMAL - 通常モード (修正候補はより多い)
PSPELL_BAD_SPELLERS - 低速モード (修正候補は多い)
PSPELL_RUN_TOGETHER - つながった単語を複合語 (legal compound)として考慮します。この場合、"thecat" には二つの 単語の間に空白はありませんが複合語となります。この設定の変更は pspell_check() から返される結果にのみ影響します。 設定変更後も pspell_suggest() は修正候補を返します。
詳細な情報および例については、pspell の Web サイト :http://aspell.net/ にあるインラインマニュアルを参照ください。