LX. ID3 関数

導入

これらの関数は、ID3 タグの読み込みや操作を行います。 ID3 タグは MP3 ファイルで使用されており、曲のタイトルや 演奏者、アルバム名、ジャンル、年、トラック番号といった情報が 格納されています。

バージョン 0.2 以降では、ID3 v2.2+ タグのテキストフレームを 抽出できるようになりました。

要件

外部ライブラリを必要としません。

インストール手順

id3 は PECL の一部となっており、PEAR インストーラを用いて インストールすることができます。PHP を id3 サポートつきで コンパイルするには、ソースコードをダウンロードして php-src/ext/id3 に配置し、--enable-id3 を指定して PHP をコンパイルします。

実行時設定

設定ディレクティブは定義されていません。

リソース型

リソース型は定義されていません。

定義済みの定数

ほとんどの id3 関数は、使用時にタグのバージョンを指定したり、タグの バージョンを結果として返したりします。タグのバージョンを指定するには、 これらの定数を使用してください。

ID3_V1_0 (integer)

ID3_V1_0 は、 ID3 V1.0 タグを利用する場合に用います。このタグには title、artist、album、genre、year および comment といったフィールドが含まれます。

ID3_V1_1 (integer)

ID3_V1_1 は、 ID3 V1.1 タグを利用する場合に用います。このタグには v1.0 タグのすべての情報に加えてトラック番号が含まれます。

ID3_V2_1 (integer)

ID3_V2_1 は、 ID3 V2.1 タグを利用する場合に用います。

ID3_V2_2 (integer)

ID3_V2_2 は、 ID3 V2.2 タグを利用する場合に用います。

ID3_V2_3 (integer)

ID3_V2_3 は、 ID3 V2.3 タグを利用する場合に用います。

ID3_V2_4 (integer)

ID3_V2_4 は、 ID3 V2.4 タグを利用する場合に用います。

ID3_BEST (integer)

ID3_BEST は、 どのバージョンのタグを使用するのかを id3 関数自身に決定させる場合に 用います。

目次
id3_get_frame_long_name -- ID3v2 フレームの長い名前を取得する
id3_get_frame_short_name -- ID3v2 フレームの短い名前を取得する
id3_get_genre_id -- ジャンルの ID を取得する
id3_get_genre_list -- 使用可能なジャンルの一覧を取得する
id3_get_genre_name -- ジャンル ID に対応する名前を取得する
id3_get_tag -- ID3 タグに含まれるすべての情報を取得する
id3_get_version -- ID3 タグのバージョンを取得する
id3_remove_tag -- 既存の ID3 タグを削除する
id3_set_tag -- ID3 タグに格納されている情報を更新する