LXXXIII. Mhash 関数

導入

以下の関数は、mhash と組み合わせて 動作することを前提としています。mhashは、チェックサム、メッセージ ダイジェスト、メッセージ認証コード等を作成するために使用することが できます。

この関数は、mhash ライブラリへのインターフェースです。 mhash は、MD5, SHAl, GOST や他の多くの方法といった広範なハッシュ アルゴリズムをサポートします。サポートされるハッシュの全一覧に ついては、mhash のドキュメントを参照してください。一般的な規則として、 特定のハッシュアルゴリズムは、PHP から定数「MHASH_ハッシュ名」で アクセス可能です。例えば、TIGER の場合、PHP 定数 MHASH_TIGER を 使用します。

要件

mhash を使用するには、mhash の配布ファイルを mhash の Web サイト から ダウンロードし、その中のインストール用の指示に従ってください。

インストール手順

この拡張機能を使用するには、PHP に --with-mhash[=DIR] パラメータを付けて コンパイルする必要があります。DIR は mhash インストールディレクトリです。

実行時設定

設定ディレクティブは定義されていません。

リソース型

リソース型は定義されていません。

定義済み定数

以下の定数が定義されています。 この関数の拡張モジュールが PHP 組み込みでコンパイルされているか、 実行時に動的にロードされている場合のみ使用可能です。

以下に現在 mhash によりサポートされているハッシュの一覧を示します。 mhash にサポートされているハッシュがこのリストにない場合は、 このドキュメントが古いと考えてください。

  • MHASH_ADLER32

  • MHASH_CRC32

  • MHASH_CRC32B

  • MHASH_GOST

  • MHASH_HAVAL128

  • MHASH_HAVAL160

  • MHASH_HAVAL192

  • MHASH_HAVAL256

  • MHASH_MD4

  • MHASH_MD5

  • MHASH_RIPEMD160

  • MHASH_SHA1

  • MHASH_SHA256

  • MHASH_TIGER

  • MHASH_TIGER128

  • MHASH_TIGER160

例 1. MD5 ダイジェストと hmac を計算し、16 進数で出力する

<?php
$input
= "what do ya want for nothing?";
$hash = mhash(MHASH_MD5, $input);
echo
"The hash is " . bin2hex($hash) . "<br />\n";
$hash = mhash(MHASH_MD5, $input, "Jefe");
echo
"The hmac is " . bin2hex($hash) . "<br />\n";
?>

この例の出力は次のようになります。
The hash is d03cb659cbf9192dcd066272249f8412 
The hmac is 750c783e6ab0b503eaa86e310a5db738

目次
mhash_count -- 利用可能なハッシュ ID の最大値を得る
mhash_get_block_size -- 指定したハッシュのブロックサイズを得る
mhash_get_hash_name -- 指定したハッシュの名前を得る
mhash_keygen_s2k -- キーを生成する
mhash -- ハッシュ値を計算する