定義済みの変数

PHPは、実行する全てのスクリプトに定義済みの多くの変数を 提供します。しかし、これらの変数の多くは、 実行するサーバーの種類、サーバーのバージョンおよび設定、 その他の要素に依存しており、完全に記述することはできません。 これらの変数のいくつかは、PHPを コマンドライン で実行した場合には利用できません。 これらの変数の一覧については、 予約済みの定義済みの変数 のセクションを参照してください。

警告

PHP 4.2.0以降では、PHPディレクティブ register_globalsの デフォルト値がoffに変更されています。 これは、PHPにおける大きな変更です。 register_globalsをoffにすると、 グローバルスコープに定義済みの変数に影響を与えます。 例えば、DOCUMENT_ROOTを取得するには、 $DOCUMENT_ROOTのかわりに $_SERVER['DOCUMENT_ROOT']を使用することに なります。また、URL http://www.example.com/test.php?id=3 から $idの代わりに$_GET['id']$HOMEのかわりに$_ENV['HOME']を 使用します。

この変更に関する情報については、 register_globalsに関する設定 エントリ、セキュリティに関する章の register_globalsの使用、 また、4.1.0および 4.2.0の Release Announcementsを参照してください。

スーパーグローバル 配列のようなPHPの予約済みの定義済み変数を使用することが 推奨されます。

バージョン4.1.0以降、PHPに(使用する場合)Webサーバ、環境変数、 ユーザ入力からの変数を値とする定義済みの配列が追加されています。 これらの新しいは配列は、自動グローバル、すなわち、自動的に全ての スコープで利用可能です。このため、これらは、しばしば 'autoglobals' または 'superglobals' として知られています。 (PHPには、ユーザ定義のスーパーグローバルという機構はありません。) スーパーグローバルのリストを以下に示します。 しかし、これらの内容のリストおよび定義済みのPHP変数とそれらの特性に 関する更なる議論については、 定義済みの予約変数の セクションを参照してください。 より古い定義済みの変数($HTTP_*_VARS)もまだ 存在します。 PHP 5.0.0 以降、PHP の長い 定義済みの変数 配列は register_long_arrays ディレクティブにより無効にすることができます。

可変変数: 可変変数として スーパーグローバルを使うことはできません。

注意: Even though both the superglobal and HTTP_*_VARS can exist at the same time; they are not identical, so modifying one will not change the other.

variables_orderに ある変数が設定されていない場合、これらに対応するPHPの定義済み 変数も空のままとなります。

PHP スーパーグローバル

$GLOBALS

スクリプトのグローバルスコープの中で現在利用可能な全ての 変数へのリファレンスを含みます。この配列のキーは、グローバル 変数の名前です。 $GLOBALS は、PHP 3以降存在します。

$_SERVER

Webサーバーまたはカレントのスクリプトの実行環境に直接関係する ものにより設定された変数。以前の(まだ利用可能ですが、推奨 されません) $HTTP_SERVER_VARS配列に 類似のものです。

$_GET

URL クエリ文字列によりスクリプトに入力された変数。以前の (まだ利用可能ですが、推奨されません) $HTTP_GET_VARS配列に類似のものです。

$_POST

HTTP POSTによりスクリプトに入力された変数。以前の (まだ利用可能ですが、推奨されません) $HTTP_POST_VARS配列に類似のものです。

$_COOKIE

HTTP Cookieによりスクリプトに入力された変数。以前の (まだ利用可能ですが、推奨されません) $HTTP_COOKIE_VARS配列に類似のものです。

$_FILES

HTTP POSTファイルアップロードによりスクリプトに渡される変数。 以前の$HTTP_POST_FILES配列(まだ利用可能ですが、 推奨されません)と類似しています。詳細については、 POSTメソッド のアップロードを参照してください。

$_ENV

環境によりスクリプトに指定される変数。 以前の$HTTP_ENV_VARS配列(まだ利用可能ですが、 推奨されません)と類似しています。

$_REQUEST

ユーザ入力機構によりスクリプトに入力される全ての変数で、 このため、信頼することができません。この配列に含まれる 変数の存在と順番は、設定ディレクティブ variables_order に基づき定義されます。この配列は、4.1.0より前のバージョンのPHP には直接類似するものはありません。 import_request_variables()も参照してください。

注意

PHP 4.3.0以降、$_FILESによるファイル情報は $_REQUESTには存在しません。

注意: コマンドライン で実行している場合、この変数には、 argv および argc エントリ は含まれません。これらは、$_SERVER配列には 存在します。

$_SESSION

スクリプトのセッションに現在登録されている変数。 以前の$HTTP_SESSION_VARS配列(まだ利用可能ですが、 推奨されません)と類似しています。詳細については、 セッション処理関数 を参照ください。