XCVIII. ネットワーク関数

要件

外部ライブラリを必要としません。

インストール手順

PHP コアに含まれるため、 追加のインストール無しで使用できます。

実行時設定

php.ini の設定により動作が変化します。

表 1. ネットワーク設定オプション(Network)

名前デフォルト変更の可否変更の履歴
define_syslog_variables"0"PHP_INI_ALL 
PHP_INI_* 定数の詳細および定義については 付録G を参照してください。

以下に設定ディレクティブに関する 簡単な説明を示します。

define_syslog_variables boolean

様々なsyslog変数(例: $LOG_PID、$LOG_CRON、等)を定義するかどうか。 これをoffにするのは、性能面では良い考えです。 実行時にdefine_syslog_variables()をコールする ことにより、これらを定義することができます。

リソース型

リソース型は定義されていません。

定義済み定数

以下の定数は、PHP コアに含まれており、常に利用可能です。

表 2. openlog()オプション

定数説明
LOG_CONS システムロガーにデータを送信する際にエラーが発生した場合、 システムコンソールに直接書き込む。
LOG_NDELAY ロガーにただちに接続をオープンする。
LOG_ODELAY (デフォルト) 最初のメッセージが記録されるまで接続のオープンを 遅延させる。
LOG_NOWAIT 
LOG_PERROR標準エラー出力にもログメッセージを出力する
LOG_PID各メッセージにプロセスIDを含める

表 3. openlog() ファシリティ

定数説明
LOG_AUTH セキュリティ/認証メッセージ(LOG_AUTHPRIVが定義されているシステムであれば 代わりにそれを使用してください)
LOG_AUTHPRIVセキュリティ/認証メッセージ (private)
LOG_CRON時刻デーモン (cron and at)
LOG_DAEMONその他のシステムデーモン
LOG_KERNカーネルメッセージ
LOG_LOCAL0 ... LOG_LOCAL7ローカルで使用できるようリザーブされている。Windowsでは使用できない。
LOG_LPRラインプリンタサブシステム
LOG_MAILメールサブシステム
LOG_NEWSUSENETニュースサブシステム
LOG_SYSLOGsyslogdによって内部で生成されたメッセージ
LOG_USER一般ユーザーレベルのメッセージ
LOG_UUCPUUCPサブシステム

表 4. syslog()プロパティ(降順)

定数説明
LOG_EMERGシステムは使用不可
LOG_ALERTアクションを直ちに起こすことが必要
LOG_CRIT危機的な条件
LOG_ERRエラー条件
LOG_WARNING警告条件
LOG_NOTICE正常、しかし、注意すべき条件
LOG_INFO情報メッセージ
LOG_DEBUGデバッグレベルメッセージ

表 5. dns_get_record()オプション

定数説明
DNS_AIPv4アドレスリソース
DNS_MXMail Exchangerリソース
DNS_CNAMEエイリアス(Canonical Name)リソース
DNS_NSAuthoritative Name Serverリソース
DNS_PTRポインタリソース
DNS_HINFOホスト情報リソース(これらの値の意味については、IANA の Operating System Names を参照ください)
DNS_SOA認証リソースの開始
DNS_TXTテキストリソース
DNS_ANY 全てのリソースレコード。多くのシステムでは、 これは、全てのリソースレコードを返します。 しかし、危機的な状況には対応できません。代わりに DNS_ALLを試してください。
DNS_AAAAIPv6アドレスリソース
DNS_ALL 利用可能なレコード型毎のネームサーバへの反復クエリ。
目次
checkdnsrr --  指定したインターネットホスト名もしくは IP アドレスに対応する DNS レコードを検索する
closelog -- システムログへの接続を閉じる
debugger_off -- PHPの内部デバッガを無効にする(PHP 3)
debugger_on -- PHPの内部デバッガを有効にする
define_syslog_variables -- syslogに関係する全ての定数を初期化する
dns_check_record -- checkdnsrr()と同義
dns_get_mx -- getmxrr()と同義
dns_get_record --  ホスト名に関連する DNS リソースレコードを取得する
fsockopen --  インターネットもしくはUNIXドメインのソケット接続をオープンする
gethostbyaddr --  指定したIPアドレスに対応するインターネットホスト名を取得する
gethostbyname --  インターネットホスト名に対応するIPアドレスを取得する
gethostbynamel --  指定したインターネットホスト名に対応するIPアドレスのリストを取得 する。
getmxrr --  指定したインターネットホスト名に対応するMXレコードを取得する
getprotobyname --  プロトコル名のプロトコル番号を得る
getprotobynumber -- プロトコル番号が指すプロトコル名を得る
getservbyname --  インターネットサービスおよびプロトコルが関連するポート番号を得る
getservbyport --  ポートおよびプロトコルに対応するインターネットサービスを得る
header -- 生の HTTP ヘッダを送信する
headers_list -- 送信した (もしくは送信される予定の) レスポンスヘッダの一覧を返す
headers_sent -- ヘッダが既に送信されているかどうかを調べる
inet_ntop --  パックされたインターネットアドレスを、人間が読める形式に変換する
inet_pton --  人間が読める形式の IP アドレスを、パックされた形式に変換する
ip2long --  (IPv4) インターネットプロトコルドット表記のアドレスを適当なアドレ スを有する文字列に変換する
long2ip --  (IPv4) インターネットアドレスをインターネット標準ドット表記に変換 します。
openlog -- システムログへの接続をオープンする
pfsockopen --  持続的な Internet または Unix ドメインソケット接続をオープンする
setcookie -- クッキーを送信する
setrawcookie -- 値を URL エンコードせずにクッキーを送信する
socket_get_status -- stream_get_meta_data() のエイリアス
socket_set_blocking -- stream_set_blocking() のエイリアス
socket_set_timeout -- stream_set_timeout() のエイリアス
syslog -- システムログのメッセージを生成する